Movable Type 7のサポート期限終了とMovable Type 9への更新
Movable Type 7のセキュリティサポート終了
Six Apart(シックス・アパート社)は、Movable Type 各バージョンの 販売終了日(EOS/End of Sales)、メンテナンス終了日(EOM/End of Maintenance)、ライフサイクル終了日(EOL/End of Life) を明確に定める「プロダクト・ライフサイクルポリシー」を設けています。これは、脆弱性対応やセキュリティ対策などを含め、ユーザーがシステムを安全かつ最適な状態で運用できるようにするためのものです。それによるとMovable Type 7のEOLは2025/11/01と定められており、サポート期限の終了日が迫っています。
過去の7以前のバージョンも全て下記の通り終了しているので、9へのアップデートが必要なものとなります。
MT 4.2x:GA 2008/8/14 → EOS 2009/11/26 → EOM 2010/11/26 → EOL 2011/11/26
MT 5.2.x:GA 2012/9/26 → EOS 2013/9/30 → EOM 2014/9/30 → EOL 2015/9/30
MT 6.3.x:GA 2016/8/24 → EOS 2018/4/2 → EOM 2019/5/16 → EOL 2020/5/16
Movable Type Life Cycle Policy
EOL に達すると、セキュリティパッチも含めて公式サポートは完全に終了。使用し続ける場合はセキュリティリスクを伴う可能性が高くなります。
実際に、Movable Type の脆弱性を突かれて感染したサイトを見たことがありますが、サイトの規模が大きくなるほど復旧にかなりの時間を要しますので、アップグレードを推奨いたします。
Movable Type 9 の正式リリース日は2025年10月22日
Movable Type 7のサポート終了の直前にMovable Type 9がリリースされます。MT9は大幅にUIが変更になったようなので、少し時間があるときにベータ版などを試してみようと思います。
AIによるまとめは次の通りです。
管理画面(UI/UX)
- 長所
- ヘッダーやサイドバーの刷新で、主要操作へのアクセスが直感的に。
- サイドバー折りたたみで編集領域を広く確保できる。
- テーマ切替機能により、新旧 UI を選べる柔軟性。
- 短所
- 大幅な UI 変更により、旧バージョンに慣れているユーザーは最初やや戸惑う可能性。
- Developer Preview 時点では、一部細かな UI バグ報告あり(正式版で改善見込み)。
2️⃣ エディタ(コンテンツ編集)
- 長所
- Tiptap ベースの新 Rich Text Editor は軽快かつ柔軟。
- Markdown 風ショートカットや OGP カードなど、最新の執筆スタイルに対応。
- 貼り付け時の選択肢(テキスト/HTML/埋め込みなど)が豊富。
- 短所
- 旧 TinyMCE からの移行に伴い、カスタムプラグインやテンプレートの一部は調整が必要な場合がある。
3️⃣ カスタマイズ性・拡張性
- 長所
- エディタのツールバーやスタイル設定をサイト単位で調整可能。
- 既存プラグインの互換性維持を重視する開発姿勢。
- 短所
- 大規模カスタマイズは、エディタ刷新の影響を事前検証する必要あり。
4️⃣ ライセンス・アップグレード
- 長所
- MT8 の保守契約ユーザーは追加コストなしで移行できる見込み。
- AWS AMI Edition も順次対応予定。
- 短所
- MT6 以前からの直接アップグレードは検証が必要。
5️⃣ セキュリティ・安定性
- 長所
- 従来通り長期サポート(LTS)方針が維持される見込み。
- 最新 OS(Amazon Linux 2023 など)との互換性が強化。
- 短所
- 現段階は Developer Preview のため、運用環境では正式版まで様子見が無難。
結論と推奨アクション
- MT8 以降を利用中のサイト
→ 正式版リリース後、テスト環境で検証してから移行するとメリットが大きい。特に編集チームが多い場合は UI 改良の恩恵が大。 - MT6 以前からのアップグレードを検討中のサイト
→ サーバー環境の見直しや、プラグイン互換性テストが必須。既存テーマを活かしたい場合は早めの検証を推奨。 - 新規導入を考える場合
→ 管理画面の使いやすさ、OGP カードなどの最新表現が必要なサイトには好適。静的生成型 CMS としての安定感も変わらず強み。
総じて、MT9 は 「Movable Type の信頼性+モダンな編集体験」 を両立したバージョンと評価できます。
移行や導入を検討する際は、テーマやプラグインの互換性を含め、正式版公開後にテスト環境での確認を強くおすすめします。
Movable Typeのアップグレードにはシステム入れ替えが必要
Movable Typeは上書きアップロードでのアップグレードは推奨されておりません。これがWordPressなどと違って手間のかかる点なのですが、今回の場合であれば、MT9をインストールするフォルダを別に作る必要があります。
何か問題などがある場合は、すぐに前のバージョンに戻せるようバックアップなど万全の態勢で臨みましょう。
またこれを機にホームページで修正したい場所などがあれば是非ご相談ください。
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