WordPress 6.9 アップデート後にカラム(Columns)ブロックが崩れた件と対処方法
管理しているサイトをWordPress 6.9 へアップデート後、カラム(Columns)ブロックのレイアウトが崩れるという事象が発生しました。
同様の症状に遭遇している方も多いと思うので、原因と実際に解消した方法を備忘録としてまとめます。
発生した症状
WordPress 6.9 にアップデート後、以下のような問題が発生しました。
- カラムブロックが 横並びにならず縦に落ちる
- 特定ページだけでなく、複数ページでレイアウト崩れが発生
- テーマやコンテンツの変更は行っていない
ブラウザの開発者ツールで確認すると、wp-block-columns に関するコアCSSが正しく適用されていない状態でした。
応急処置として行った対応
まずは理由がわからず、時間もなかったため、、緊急対応として、以下のCSSを追加しました。
.wp-block-columns {
display: flex;
}
これにより 見た目上はカラムが復旧し、レイアウト崩れは一旦解消しました。
※他margin,paddingなどもおかしいように感じましたが、根本的にflexになっていないことが原因でした。
ただしこの方法は、
- コアブロック本来のCSSを補完しているだけ
- 将来的なアップデートとの相性が不安
- 他のブロックに影響が出る可能性がある
という点から、あくまで応急処置と判断しました。
原因:WordPress 6.9 のブロックCSS読み込み方式の変更
Local by Flywheelにバックアップがあったので、レイアウトが崩れているところを比べてみました。どうもstyle.min.cssを読み込んでいない。
調べて見ると、WordPress 6.9 では、パフォーマンス改善の一環として、
使用されているブロックのCSSのみをオンデマンドで読み込む
という仕組みが、より強く適用されるようになりました。
この影響で、
- クラシックテーマ
- 独自テンプレート
do_blocks()を通さない出力
などの環境では、Columns ブロックのCSSが読み込まれないケースが発生します。
今回のレイアウト崩れも、まさにこの影響によるものでした。
恒久的な解決策:Load Combined Core Block Assets を導入
最終的に解決した方法は、
公式が案内している 「Load Combined Core Block Assets」 プラグインの導入です。
対応内容
- プラグインをインストールして有効化
- 特別な設定は不要
- 有効化後、即座にカラム崩れが解消
結果
.wp-block-columns { display:flex; }のCSSは不要に- コアブロックのCSSが正しく読み込まれるようになった
- 他のブロック(Group / Media & Text 等)への副作用もなし
WordPress 6.9 の仕様変更に対する、最も安全な回避策だと感じました。
まとめ
WordPress 6.9 でカラムが崩れた場合、
- 応急処置として
.wp-block-columns { display:flex; }で一時的に復旧は可能 - 根本原因は ブロックCSSのオンデマンド読み込み仕様の変更
- 恒久対応としては
Load Combined Core Block Assets の導入が有効
という流れになります。
アップデート直後にレイアウト崩れが起きた場合は、
テーマやコンテンツを疑う前に、WordPress 6.9 の仕様変更を確認することをおすすめします。
補足(制作会社・運用担当向け)
- 既存サイトを多く抱えている場合、6.9アップデート後は
Columns / Group / Cover ブロック周りの表示確認は必須 - キャッシュ・最適化系プラグインとの組み合わせにも注意
【参考】
https://make.wordpress.org/core/2025/11/18/wordpress-6-9-frontend-performance-field-guide/
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