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ホームページの閉鎖・削除に関して、やらなければならない事、気を付ける事

数か月前になりますが、会社の合併によりサイトを閉鎖しなければならないという案件が発生したので備忘録として記録しておきます。

サイトを閉鎖・削除しなければならない場合

一般的に次のことが考えられます。

1.事業・サービスの終了

会社やサービス、プロジェクトが終了する場合、関連するウェブサイトも閉鎖する必要があります。

2.法的要求

法律や規制に基づいて、特定のコンテンツやウェブサイトを削除しなければならない場合があります。

3.セキュリティ問題

サイトがハッキングされたり、重大なセキュリティリスクが発生した場合、サイトを閉鎖して問題を解決する必要があります。

4.経済的理由

サイトの運営費用が高すぎる場合や収益が見込めない場合、閉鎖を検討することがあります。

5.ブランドイメージの変更

会社のブランドやビジネスモデルが変更された場合、古いサイトを閉鎖して新しいサイトを立ち上げることが考えられます。

今回私が担当したのは、「1.事業・サービスの終了」に伴う処置です。サイトは当該日時に消すが、サーバーとドメインは暫く残しておく必要がありました。

サイトの閉鎖・削除に際して気を付ける点

通常の

1.通知とコミュニケーション

ユーザーへの通知: サイト閉鎖の前に、ユーザーや顧客に事前に通知することが重要です。メールやサイト内での告知を行い、閉鎖の理由や予定日を説明します。

パートナーや関係者への通知: ビジネスパートナーや関係者にも事前に通知し、必要な手続きを進めます。

2.データのバックアップと保護:

データのバックアップ: サイトの閉鎖前に、重要なデータをすべてバックアップします。顧客データやトランザクション記録、コンテンツなどが含まれます。

個人情報の保護: 個人情報や機密情報が適切に処理され、削除されることを確認します。閉鎖後もサーバーを残しておく場合など、データベースに問い合わせなどの個人情報が残る場合、データベースを削除する必要があります。

3.リダイレクト設定:

閉鎖後、ユーザーが古いURLにアクセスした際に、新しいサイトや適切な情報にリダイレクトする設定を行います。※不要な場合もあります。

4.SEOへの影響:

サイト閉鎖によるSEOへの影響を最小限にするための対策を講じます。例えば、リダイレクト設定やバックリンクの管理が含まれます。

5.Google Search Consoleからインデックス削除

Google Search Consoleを利用しているサイトは、Googleの検索結果に表示させたくない場合、インデックスから削除することが可能です。

6.契約の確認と解約:

ホスティングサービスやドメイン登録などの契約を確認し、適切に解約手続きを進めます。

7.法的な準備:

法律や規制に基づく手続きを確認し、適切に進めます。特に、顧客データの処理に関する法律を遵守することが重要です

8.Google Mapに情報の修正を提案

会社の名称や、店舗、移転など伴う場合、Google Mapに変更・削除を依頼することが出来ます。サービス名だけでなく、ホームページへのリンクも変更・削除が可能です。

サイトの閉鎖や削除はかなり繊細なものだと考えています。計画的に、そして慎重に進める必要があります。ユーザーや関係者への適切な通知、データのバックアップと保護、リダイレクト設定、SEO対策、契約の確認、法的な準備、Googleのサービスを使った対応など、さまざまな要素を考慮することが成功の鍵です。

実際に閉鎖した手順

ここからは実際に行った手順になります。備忘録として記録しておきます。

閉鎖2カ月前:お知らせによる告知

まずはお知らせに閉鎖する決定になった旨の文章を掲載、理由などが書かれた書面(PDF)を同時に掲載しました。

閉鎖1か月前:必要事項の洗い出し

サイトは完全に削除。他サイトからのアクセスがあったら合併先にリダイレクト。メールを暫く転送して使うためドメインとサーバーは残しておく。サーバー内のファイルはhtaccess、データベースは削除。データベース内には個人情報などはない。Google関連の削除のタイミングの確認。他必要なことはないかと担当の方と打ち合わせながら洗い出しを行った。

閉鎖1週間前:サイトのバックアップ

WordPressなのでAll-in-One WP Migrationでバックアップ。

閉鎖当日

1.サーバー内ファイル削除

FTPソフトなどで削除すると大変なので、サーバーのコントロールパネルから削除を行う。

2.データベース削除

phpadminにてデータベースを削除

3.リダイレクト処理

htaccessを一番上に置き、全てのアクセスを新しいURLにリダイレクトされるようにした。

3.Google Search Consoleから削除

管理サイトだったので、Google Search Consoleを利用して検索結果から削除しました。Google Search Consoleの左のメニューの「インデックス作成」の部分の一番したに「削除」があります。クリックすると送信されたリクエストという画面がでるので「新しいリクエスト」

このプレフィックスで始まる URL をすべて削除

URLを入力して、このプレフィックスで始まるURLを全て削除を選択した次へ。

どれくらいの期間で検索結果から削除されるか?

意外と早いです。私の体感ですが半日で検索結果からなくなりました。

4.Google Mapに情報の修正を提案

ホームページのURL、会社名の変更を依頼。こちらもすぐ変更になりました。

その他、所感

ホームページの制作サイドとしての備忘録、気を付ける点です。

削除するサイトの会社担当者としては、他にもかなりやることが多いですよね。

例えばQRコードをどこかに印刷して使っているとか、登録制のサイトに旧URLが張ってあるとか、広告がまだ生きているなど。

また、メールについても旧メールを新ドメインのメールに転送するという作業がメールの数だけ発生します。

自社名を検索してみるなども良いかと思います。

かなり思い入れのあるサイトだっただけに削除する瞬間はこみ上げるものがありました。

コロナの補助金で作ったが全然使っていない

サービスがもう終了したがサイトだけ残っている

というお声を聴くことが御座います。削除についてもお困りの際、お気軽にご相談ください。

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